政界徒然草

都知事選で小池百合子流のけんか殺法はどこまで通用するのか? 鳥越俊太郎氏の出馬でやや計算に狂いが…

 「崖から飛び降りる覚悟」と述べて東京都知事選(7月31日投開票)に無所属で立候補した元防衛相の小池百合子氏(64)。元総務相の増田寛也氏(64)=自民、公明、日こ推薦=やジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)=民進、共産、社民、生活推薦=らによる包囲網を向こうに回し、発信力を武器に正面突破を図る。強大な敵役を作り挑む構図は、小泉純一郎元首相直伝のけんか殺法といえる。小池氏は「最も厳しい戦い」を勝ち抜けるのか。

 「私を応援すると一族郎党罰するということだ。それを乗り越えて駆けつけてくれた、その覚悟と信念に感謝する」

 知事選が告示された14日、小池氏は地元の東京・JR池袋駅前で行った第一声で、応援に駆けつけた自民党の若狭勝衆院議員(比例東京)らへの謝意を口にした。

 自民党都連は推薦した増田氏以外の候補者を応援した場合、親族も含めて「除名などの処分対象となる」との文書を所属国会議員や地方議員に配布している。この日の小池氏の演説には若狭氏や一部区議を除き、都連所属の議員の姿はみられなかった。

 小池氏の発言は、露骨な締め付けに対する反発だ。若狭氏は記者団に「例えば小泉純一郎元首相が小池氏の応援に訪れたら、小泉進次郎氏が処分対象になる」と皮肉った。都連幹部も「小池氏は都連の意思決定過程や体質に対する批判票を集めようとしている。こんな文書を出したら、小池氏がジャンヌ・ダルクと重なって同情票を集めてしまう」と危機感を隠さない。