古墳、こけし、コケ、刀剣…。近年、マイナーな趣味を前面に押し出した「◯◯女子」「◯◯ガール」と呼ばれる若い女性たちが増えている。ちぐはぐな組み合わせだが、男性に多く見られるマニアやオタクとは異なって、そこはかとないおしゃれな雰囲気も感じさせることが特徴だろうか。ひんしゅくを買うかもしれないが、彼女たちにあえて聞いてみたい衝動に駆られる。「それ、ほんとに好きなの?」(玉崎栄次)
古墳はモダンなおしゃれ?
悠久の古代に思いをはせる-。そんな考古学ファンは数多い。シニア層を中心に休日に史跡見学会に出かける人も少なくない。
「古墳女子」。ここ数年のうちに、そう呼ばれる若い女性が登場、静かなブームになっているという。
古墳巡りを楽しむだけでは、従来の考古学ファンと変わらない。古墳女子には、前方後円墳など古墳をかたどったかわいらしいアクセサリーや雑貨を愛好することが特徴として追加される。古墳のシンプルなデザインにモダンさを感じ取っているのかもしれない。
九州国立博物館は昨年7月、ブームにあやかり「きゅーはく女子考古部」を発足。遺跡の測量体験や、遺跡を巡るトレッキングを開催し、幅広く女性ファンの定着をねらっている。