【メガプレミアム】川柳ブームでおもしろ川柳ざっくざく! コスメ、ナース、トイレ、コラージュ…多様なテーマに思わずクスッ

川柳が人気だ。「サラリーマン川柳」など毎年メディアで話題となる大型企画もさることながら、高齢者らによる「シルバー川柳」や、マニアックなネタが満載の「オタク川柳」など特定のテーマに特化したものも少なくない。ユーモアたっぷりに工夫が凝らされており、思わずクスッと笑ってしまう名作があふれている。(玉崎栄次)

サラ川は応募数は約104万句

 川柳は、日常の思いなどを5・7・5の17音にこめるが、俳句と異なり、季語などの制約はない。

 秀逸な川柳が集まる大がかりな企画といえば、第一生命保険(東京都千代田区)が毎年行っている「サラリーマン川柳コンクール(サラ川)」。入賞作には、流行や時事問題の言葉などを取り込みながら、日常をユーモラスに表現する作品が多い。昭和62年に始まり、今年で29回目。これまでの応募数は計約104万句にも上る。

 5月に発表された選考結果で大賞に輝いたのは、60代男性による次のような一句。

 《退職金 もらった瞬間 妻ドローン》

 流行の小型無人機「ドローン」と、妻がいなくなる様子を掛け合わせた絶妙なでき映えだ。

 同社の担当者は「以前はメーンの応募は40~60代だったが、近年は20、30代の応募も増えてきている。ラインやツイッターの普及で『一言』でのやりとりが増えた若い人たちは、17文字の川柳と親和性が高いのかもしれない」と指摘する。

 3位は30代の男性による一句。

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