【ウランバートル=小川真由美】安倍晋三首相は16日午前(日本時間同)、訪問中のモンゴル・ウランバートルでカンボジアのフン・セン首相と会談し、両国関係を一層強化する考えで一致した。
南シナ海情勢について安倍首相は「地域の問題を法の支配に基づき平和的に解決することが重要」と理解を求めた。フン・セン首相も同調し、東南アジア諸国連合(ASEAN)と中国の間で南シナ海の安定に向け、拘束力のある「行動規範(COC)」を「やがて策定すべきだ」と述べた。
また、フン・セン首相は「日本がカンボジアに初めて国連平和維持活動(PKO)を派遣してくれたことは忘れない」と述べた上で「安倍首相の平和のための政策について全面的に支持したい。国連のもとで平和維持のために日本にはより多くの役割を果たしてほしい」と期待感を示した。
経済分野では、今年9月に予定される成田-プノンペン間の直行便就航や投資環境の整備など連携強化を加速させることを確認した。