仏トラックテロ

オランド大統領「仏全土がイスラム過激派のテロの脅威に」 IS支配地域の空爆作戦強化

 【ベルリン=宮下日出男】フランス南部ニースで14日、トラックが群衆に突進して多数が犠牲となった事件について、仏当局はテロの可能性が濃厚だとして捜査を始めた。オランド大統領は「仏全土がイスラム過激派のテロの脅威にさらされている」と述べ、対策に決意を示したが、非常事態の解除を表明した矢先だっただけに、オランド政権には大きな痛手となる。

 事件を受けて記者会見したオランド氏は、「(昨年の)テロに続き、ニースでテロが起きた」と述べた。

 フランスでは昨年1月に風刺週刊紙本社やユダヤ系食料品店が襲撃される連続テロが起き、同年11月には競技場や劇場、パリ市内の飲食店などで一般市民が標的とされる同時多発テロが発生。130人もの犠牲を出し、治安対策に大きな課題を残した。

 「テロとの戦いに対するフランスの決意をくじくことはできない」。そう力を込めたオランド氏は、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国(IS)」の支配地域があるシリアやイラクでの空爆作戦を強化する方針も明らかにした。