17日の前祭(さきまつり)の山鉾(やまほこ)巡行を控え15日、宵々山を迎えた京都・祇園祭。今年は、祭りのクライマックスにあたる山鉾巡行が連休にあたることなどから、京都府警では例年を超える人出を予想し、期間中に計100万人超が京都を訪れると見込んでいる。世界各地でテロ事件が相次いでいることもあり、前年に比べ、人員を約170人増強するなど、警備体制の強化を図っている。
京都府警によると、今年の警備は延べ4730人態勢。歩行者天国が設置され、多くの観光客が訪れるなか、各所に警察官を配置し、危険物や不審者がいないかといった、雑踏警備を行っている。ドローン対策のため、ビルなど高所からの警戒も行っている。
また、期間中は車両の進入を防ぐため、四条御池や四条河原町などの大通りの交差点を中心に、金属製の車両阻止柵も設置。連日、警察犬2頭が嗅覚を生かして爆発物などの危険物探知も行っている。また、金属探知機などで、ゴミ箱やロッカーなどに危険物がないか警戒している。
フランスのテロ事件の発生を受け、京都府警の担当者は「不審な車両進入を防ぐように」とあらためて指示。「一般人を巻き込むテロ行為などは絶対に阻止する」としている。