「生前退位」ご意向

菅義偉官房長官、皇族の減少「早急に対応」 生前退位の検討は否定

会見する菅義偉官房長官=15日午前、首相官邸(斎藤良雄撮影)
会見する菅義偉官房長官=15日午前、首相官邸(斎藤良雄撮影)

 菅(すが)義偉(よしひで)官房長官は15日の記者会見で、内閣官房の皇室典範改正準備室で検討している皇族の減少への対応策について「年内というよりも、早急に対応しなければならないという問題意識を持っている」と述べ、取りまとめを急ぐ方針を明らかにした。天皇陛下が示されている生前退位の意向への対応を同準備室で検討するとの見方には「全く違う」と否定した。

 菅氏は皇族の減少への対応策に関し「かなり具体的な形で対応することができるように検討中だ」と説明。有識者会議の設置は「現時点では考えていない」と述べた。

 安倍晋三首相は今年2月の衆院予算委員会で、皇位継承について「男系継承が古来例外なく維持されてきたことの重みなどを踏まえつつ、安定的な皇位継承の維持について引き続き検討していきたい」と指摘。皇室典範の改正は、男系男子による継承を維持した上で、皇族の減少への対応を検討していくべきだとの考えを示している。

 一方で、麻生太郎副総理兼財務相は15日の会見で「(天皇陛下が)ご高齢で(公務の)負担がかかるならば、どう対応していくかを政府として考えなければならない」と述べ、政府対応の必要性を指摘した。