リオデジャネイロ五輪に向け、国内で関連商戦が本格化してきた。開催地と日本との時差が12時間あるため、録画して観戦しようという人が多く、家電量販店ではブルーレイディスクレコーダーが売れ筋だ。一方、現地の治安への不安などから観戦ツアーは売れ行きが低調で、盛り上がりはまだら模様となっている。
レコーダーで人気があるのは、複数局の番組をすべて録画できるタイプ。ビックカメラなんば店(大阪市中央区)の担当者は「大容量、全自動が顕著に伸びてきている」と話す。
ヨドバシカメラマルチメディア梅田(同市北区)では、6月下旬~7月中旬のレコーダーの販売量が5月下旬からの1カ月に比べ2倍のペースで伸びた。10万円台の商品が主流だ。
一方でテレビは「特別目立った効果が出ているわけではない」(ヨドバシカメラ担当者)という。ボーナス商戦と重なっていることもあり、伸びてきたとはいえ、ほぼ前年並みだ。
ただ、フルハイビジョンの4倍の画質の「4K」対応テレビは、主流の55インチで20万円台を切るモデルも出てきており、同店ではレコーダーとの「まとめ買い」に期待する。
治安悪化でそっぽ…「予約ゼロ」のツアーも
好調の家電量販店とは対照的に、旅行会社では、現地向けの観光ツアーが軒並み苦戦を強いられている。