今回で20回目となる東京都知事選。これまで8人の都知事が誕生した。在任期間は最短で猪瀬直樹氏の1年間(平成24~25年)、最長は鈴木俊一氏の16年間(昭和54~平成7年)で、就任時の年齢は56歳だった初代の安井誠一郎氏を除く全員が60代だ。
今回の都知事選は4年後に東京五輪を控え、猪瀬氏、舛添要一氏と2代連続で政治とカネで辞職するという短命が続いた経緯から、都職員の間では「安定感のある都政運営」を望む声が高まる。土石流災害や首都直下型地震など災害発生時の対応力も必須となり、年齢は体力面からも一つの焦点となる。
歴代知事の就任時最高齢は鈴木氏の68歳で、退任時の84歳も最高齢。一方、今回と同様に五輪を控えたケースでは、前回の1964年東京五輪時の東龍太郎氏(昭和34~42年)が66歳で初当選。招致活動から担当し、五輪を71歳で迎えた。
今回の選挙でジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)が当選すれば、初めて就任時に70歳を超える最高齢新知事が誕生することになる。鳥越氏はがんの手術の経験もあるが、12日の出馬会見で「今が人生で一番元気で健康だ」などと語っている。