経済インサイド

TOEIC600点超…東京ハイヤー・タクシー協会が五輪向けTSTiE(タスティ)ドライバー続々育成中

 今回は上野のホテルで午前9時に待ち合わせ、浅草から明治神宮に行き、築地で昼食をとるスケジュールを確認して観光案内をスタート。浅草寺で米国人社長が文化、伝統などについて熱心に見聞きしていたにもかかわらず、仲見世に興味を示さなかったと感じた長島氏は明治神宮を訪れた後、スケジュール外の南青山に連れて行った。この機転が社長の満足度を高めた。

 長島氏はTOEICで810点のスコアを持つ。その上で、日本の歴史や文化などの幅広い知識があり、観光案内も堪能だ。「浅草寺や明治神宮に行くと、神社と寺の違いなどを聞かれるので英語で説明する」と淡々という。

 運転と観光案内だけでなく、車イスを押したり、カメラ撮影にも応じたりする。気配りも大切で、例えばイスラム教徒(ムスリム)を乗せるときは(戒律に沿った)ハラルフードを提供できる店を探しておく。それだけに事前チェックは欠かせない。

1%の狭き門

 日本交通は5人のタスティードライバーを含め、英語で対応できる運転手を十数人抱える。「数に限りがあるため観光シーズンにはキャパシティーを超えてしまい、残念だが予約を受けられず断ることもある」(管理部の小山泰生マネージャー)。