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海上自衛隊最大の護衛艦「いずも」が、名前の由来となった島根県出雲市に寄港し、その堂々たる姿を余すところなく公開した。全長248メートル。東京都庁より大きく、旧海軍の空母並みの規模を誇る巨艦はヘリ発着用の広大な甲板を備え、「海自の空母」とも評される。停泊中の艦船に隊員の案内で乗船し、最新の機能や設備を見て回った。(小林宏之)
“都庁より大きい”…艦首から艦尾まで貫く甲板
いずもは昨年3月に就役した最新の護衛艦。全長248メートルはこれまで最も大きかった「ひゅうが」型護衛艦よりも約50メートル長い。建物でいえば東京都庁(高さ243メートル)より大きく、大阪府咲洲庁舎(256メートル)よりやや小さいくらい。
一番の特徴は、艦首から艦尾までつながった広大な「全通甲板」を持っていることだ。これはヘリコプターの発着用だが、そのたたずまいが海自では保有できない「空母」にそっくりだとして、何かと話題に。
海自はあくまで「ヘリコプター搭載護衛艦」とするが、世界の軍事データを扱う「ジェーン年鑑」では「ヘリ空母」に分類されている。ちなみに旧海軍の主力空母「翔鶴」は全長258メートルだったから、規模ではかつての海軍空母並みといえそうだ。