東京都知事選・上杉隆氏出馬会見(上)

「もう党利党略はうんざり」「財源はある。私は知っている」

 上杉氏「3つのゼロを基調として進めていきます。それから何と言っても東京五輪です。当初案では4500億円だったが、後の人たちがオリンピックを食い物にし、今では2兆円かかるとも言われています。とても都税では払えません。でも当初のコンパクトオリンピックに戻せばできるんです」

 《上杉氏の話はゴルフ競技の場所が東京から埼玉へ移ったことに言及した。ここまでで25分が経過していたため、記者クラブ幹事社が時間を短縮するように伝えると、上杉氏は「東京にとって大事なことなので」と反論。話を続けた》

 上杉氏「皆さんの税金負担を減らしたい。都民の税金が自分で使えない状況を変えることができるんです。地方法人税の再配分を凍結したい。これは当時の増田寛也総務相が『東京都は金がもうかり過ぎ。地方へ回すべきだ』ということで作った法律。年間3200億円が地方に行っているのはおかしい。都民が一生懸命払った税金がなぜ地方へ行くのか。3200億円あれば財源が生まれます。前の知事2人は国に廃止を求めたが、そんな無理は言わない。凍結してほしい。一部だけでもいい。財源はあります。私は知っています。どうすればいいかも知っています」

 《上杉氏の矛先は五輪組織委員会に。組織委が無駄な資金を使っている一方で都庁職員が優秀な働きを見せていることを強調した》

 上杉氏「東京は立て直すことはできる。組織委を解体すれば1カ月くらいかかりますが、みんなの手でオリンピックがやれる。もう一部の党や代理店がわが物顔でやるのはやめましょうよ」

 =(下)へ続く

会員限定記事会員サービス詳細