東京都知事選・上杉隆氏出馬会見(上)

「もう党利党略はうんざり」「財源はある。私は知っている」

 《上杉氏の言葉は次第に熱を帯びてくる》

 上杉氏「自民の東京でもない、民進の東京でもなければ、公明の東京でもない。共産の東京でもない。都民の東京です。当たり前のことがなぜできないのか。そのための政策論争と言っているが、石原都政のときの論争の欠片もありません。政策論争というなら、本当に論争という形になるようにしないといけないと生意気ながら思っていました」

 上杉氏「17年間の取材も含めて東京への思いは強いです。今までいろいろな人を批判してきました。少しでも東京がよくなればと思ってやってきました。5月にもう十分だと思ったのです。これまで17年間ジャーナリスト生活を過ごさせていただいた。記者クラブ、官房機密費、多様な言論空間を作ろうとしてきたが、若い人たちも出てきた。もう十分ではないか。都知事へ出馬することが恩返しだと思っています。何らかの巡り合わせでこの夏が必然なのかな。今、48歳です。年男、還暦まで12年間で何かをお返しできるのではないかと。あの都営アパートと都の奨学金、今度はジャーナリズムではなく、東京にお返ししようと思いました」

 《ここで一息ついた上杉氏は、政策についての説明を始めた》

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