上杉氏「父が亡くなったときに棺をかついでくれたのが鳩山邦夫事務所でした。今から18年ほど前ですが邦夫さんが葬式を出してくれました。その邦夫さんの元で秘書をやり、最後の仕事は都知事選でした。結果は石原慎太郎さんの次点でしたが、邦夫さんが訴えた環境政策は今、考えれば発想は間違いではなかった。ただ、ラディカルだったのかなと」
《話は、総務相や法相などを歴任し、6月に死去した自民党の鳩山邦夫氏に入っていく》
上杉氏「その邦夫さんが先月亡くなり、先ほどお別れの会に行ってきました。私は東京に恩返ししたい。鳩山さんの夢見た東京(都知事)として恩返しできるのではないか。17年ほど都政を取材してきました。最初は石原慎太郎さんの舞台裏に迫りました。この都庁記者クラブも雑誌記者が入れるように石原さんにお願いして、今は入れるようになりました。最後は国立競技場の問題について取材しながら思いました。東京はこんなではなかったと。前の知事、前の前の知事がお金の問題で辞職しました。都民が一生懸命に働いたお金がそのようなことに使われるのは残念です」
上杉氏「今、都知事選に名前が挙がっている人は個人的に見て本当に東京都政のことを考えてくれているのか。そういう人を見つけることができないんです。もう党利党略はうんざり。今、名前が挙がっている人の中に東京都のことを本当に思ってくれる人はいない。自民、公明は自分の組織のこと、民進は党勢拡大、どうでもいいじゃないですか。そんなことで東京都の人は生活していない。もっと身近な問題、東京の夢を抱えて生きているんです」