東北で「1勝5敗」 自民はなぜみちのくの参院選で惨敗したか

 今回の参院選は自民党が1人区で21勝11敗と圧勝したが、東北地方に限っていえばまさに惨敗といっていい。自民党執行部は勝利に浮かれることなく、東北での結果を真摯(しんし)に受け止める必要がある。

 自民党がなぜ東北で負けたのか。民進党、共産党などの野党共闘による候補者一本化が効果を上げたのはは確かだろう。ただ、これをもって野党勢力の伸張と結論づけるのは早計だ。

 例えば、宮城県の比例代表の開票結果を見ると、自民、公明の得票は計約49万1千票で、民進、共産、社民、生活の得票は計約40万4700票にとどまっている。

 問題とすべきは、選挙区での自民党組織の底力のなさだ。かつては「候補者が誰であろうと、最終的に当選へ押し上げるのが自民党の力」(ある宮城県内の自治体首長)であったはずなのに、終盤でもその力が出なかったのは自民党の失策というほかない。

 その大きな要因は、農業政策と東日本大震災からの復興政策で有効なプランを打ち出せなかったことだ。

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