【台北=田中靖人】12日の台湾・中央通信社などによると、大手銀行「第一商業銀行」のATM(現金自動預払機)34台が操作され、7000万台湾元(2億2300万円)を超す現金が不正に引き出された。
被害に遭ったATMは台北市と中部・台中市の支店20カ所に設置されていた。犯行は9、10の両日に集中しており、いずれも5~10分の間に現金を引き出されたという。ATMに不正引き出しの記録が残っていない例もあり、何らかの方法でシステムに障害を起こさせた可能性が高い。
監視カメラの映像などから3人の関与が判明しており、うちロシア人2人は11日、台湾を出て香港に向かった。警察当局が行方を追っている。