関西の議論

昼は介護職、夜はデリヘル嬢-施設のお爺さんの方がエロい!? 高齢者の性と風俗に走らざるを得ない介護現場の闇

見たくないものに蓋…ではなく改善を

 また、今回の取材では、日本の介護現場が抱える深い闇を見たという。

 「食欲、物欲、性欲の人間の欲の中で、性欲は最後まで衰えないということをつくづく感じました。それなのに、高齢者の性の問題が、まるで存在しないものであるかのようにフタをされているように思えるんです」と家田さん。

 それは、サービス利用者の家族に顕著で、自分の父親が、あるいは夫が介護士にセクハラ行為をしていることがわかると、一様に困った顔になり、中には泣き出す家族も。

 「家族にすれば、自分の父親、夫が性欲をむきだしにする姿など見たくないし信じたくないんです。そのことを知っている現場の介護士さんが我慢して表沙汰にしないから、大きな問題に発展していないのでしょう」

 そんな介護士たちの好意に甘えて、性の問題を放置しておいてもいいのか。家田さんは研修などで、おむつ交換や介添え、高齢者との接し方といった知識のほかに、セクハラ行為を受けたときのかわしかたを微に入り細に入り教えこむべきだと力説する。

 「それと、政治家にもっと介護現場のことに関心を持ってほしいですね。介護を受ける人はどうせ選挙にも行かないだろうから票にはならない-とあまり介護現場のことを知ろうとしませんが、今後日本社会の高齢化はどんどん進んでいきます。介護大臣という閣僚ポストがあってもいいぐらいだと思います」

 政治家が関心を持つように、家田さんは投票所に行けない高齢者のために出張投票所の制度を作るべきだとも提案する。

 「票になるということなら、政治家も介護現場に足を運ぶようになり、声も反映されることになるでしょう。とにかく、どんなに介護士の仕事が大変かを政治家に見てほしいんです。そして介護士の待遇を改善してほしい」

会員限定記事会員サービス詳細