関西の議論

昼は介護職、夜はデリヘル嬢-施設のお爺さんの方がエロい!? 高齢者の性と風俗に走らざるを得ない介護現場の闇

 胸や尻を触られ、ズボンの上から股間も触られ、「やらせろ」といわれるのは日常茶飯事。92歳の酸素吸入器をつけた寝たきりの男性は、トイレに行くたびに自分の一物をしごいて「わしはお前とやりたい」と言い、用を足してベッドに戻そうとすると抱きついてキスをしてくるという。

 精神科病院の認知症病棟に勤めていたときは、四肢の麻痺した高齢男性に襲われかけるという経験もした。体が動かないはずなのに、いきなり抱きしめられてベッドに押し倒され、「男の人って、いざというときは、本能だけで力が出るんだぁ-と分かって、怖かったです」と女性は振り返る。

堅物だったあの人が…

 本書には、この女性のほかにも、デリヘルなど風俗の仕事を副業とする女性介護士たちが登場する。取材に3年もかけたという家田さんは本書について、「知人の看護師を介して、セクハラが横行している介護現場の実態を、たまたま知ったのがきっかけでした」と話す。

 世間でエリートと呼ばれる立派な経歴を持つ76歳の男性が、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という筋肉がだんだん痩せ細っていく難病に冒され、寝たきりの生活を送っていた。家田さんは男性宅を看護師とともに訪れ、男性の家族らとともに近くで花見を楽しんだ。

 まじめを絵に描いたような堅物だった男性が性的な問題を抱えていたと知ったのは花見の後のこと。娘と妻から、「ヘルパーさんにセクハラ行為を繰り返し、何人も辞めた」と聞かされた。

 「ヘルパーさんにセクハラ行為をする利用者はその男性に限ったことではなく、普通にあると聞いて驚愕しました。それで、介護の現場と高齢者の性について取材をしたいと思ったんです」

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