政界徒然草

「政界渡り鳥」の異名持つ小池百合子元防衛相にとって東京都政は新天地となるのか?

 6日の記者会見で公約の第一に、「都民目線の信頼回復のため」として、知事になった場合、都議会を冒頭解散することを打ち出したのは、都民へのインパクトだけでなく、党都連や都議団への牽制でもある。この公約に都連などが反発すれば、さらに「弱いものいじめ」「都民と都議会との乖離」を強調するだろう。

 もちろん、都知事に都議会を解散できる権利などはない。都議会が解散に踏み切ることができるのは、知事に対する不信任決議案が可決されたときで、この公約は小池氏が知事に当選した場合、自民、公明両党が多数を占める都議会が反発して不信任決議案を出すことを想定したものだ。逆に、都議会が不信任決議案を出さなければ信任したことにもなるのだ。小池氏は、したたかに作戦を仕掛けている。

 都連関係者は「相手の土俵に乗らない。無視するしかない」と対応に苦慮する。若手都議も「小池氏を除名なんかして、刺激しない方がいい」と漏らす。

 ところで、自民党が7月上旬に行った都知事選に関する調査では、小池氏と都連が擁立を目指す増田寛也元総務相(64)のどちらを支持するかを聞いたところ、小池氏がダブルスコアで増田氏を引き離したという。ただ、小池氏と自民、公明両党が支援する増田氏との別の対立構図での聞き方では、増田氏が小池氏を逆転していた。都連は、参院選が終われば、組織力で小池氏をねじ伏せる作戦を本格化させる見通しだ。

 組織力の都連に対し、知名度としたたかさで小池氏が争う今回の都知事選。分裂選挙の果てに、小池氏は新天地に選んだ都政にたどり着けるのか、注目される。

(政治部 小島優)