政界徒然草

「政界渡り鳥」の異名持つ小池百合子元防衛相にとって東京都政は新天地となるのか?

 華麗な小池氏のキャリアは、5党を渡り歩いた政界遍歴とともに、時の権力者に取り入るように見え、反発を招いてきた。6日の記者会見では「『政党がコロコロ替わる』というようなご指摘もいただいている」と、政党を渡り歩いたことに批判があることは重々承知のよう。ただ、「それは政党の離合集散の結果。政党名が変わっただけであって、私の主張、思想、そして信念は一度も変えたことがない」と強調したのだった。

 ただ、次々と党を渡り歩き、潮目を読むのにたけた小池氏も自民党の政権復帰前の24年総裁選で見誤った。このときの総裁選で小池氏が推したのは、安倍晋三首相(党総裁)と激しく争った石破茂地方創生担当相。推薦人にこそ名前を連ねなかったが、党員投票で優位に立った石破氏と首相による決選投票が確実な情勢になると、街頭演説に立ち「党員票を反映しない総裁選はあり得ない。国民を裏切らないのが自民党だ」とも訴えたのだ。

 これ以降、小池氏と首相の間には距離ができたのだ。第1次安倍政権では首相補佐官、防衛相も務めた小池氏だったが、第2次政権以降は主要ポストからは遠ざかっている。昨年の総裁選は無投票で首相が再選、30年9月までの総裁任期中に小池氏が主要ポストに返り咲くチャンスは少ないだろう。小池氏の都知事選へのくら替えは、こうした事情が背景にあるとみられるのだ。