秋田選挙区では、投票締め切り時間の午後8時とほぼ同時にテレビから「当選確実」の知らせが流れると、秋田市寺内蛭根の自民現職、石井浩郎氏(52)の選挙事務所は「おー」というどよめきに続いて大歓声と拍手に包まれた。
当初は苦戦も予想された野党共闘との対決を抜け出した。妻の幸子さん(43)や長男の浩嗣君(2)とともに現れた石井氏は、佐竹敬久知事や国会議員、県議、支持者とともに万歳三唱。「農業、漁業の振興や教育改革に引き続き取り組みたい」と2期目への決意を新たにした。
一方、同市山王中島町の民進元職、松浦大悟氏(46)の選挙事務所は重苦しい雰囲気に包まれた。公示前に「退路を断って臨む」と話していた松浦氏は「思いが届かなかったのは残念。私の力不足で支持が広がらなかった」と深々と頭を下げた。