主張

参院選あす投票 平和と繁栄守る選択を 眼前の危機を直視しているか

 南シナ海でも緊張が高まっている。中国は国際法を無視してスプラトリー(南沙)諸島の軍事拠点化を進め、パラセル(西沙)諸島付近では艦隊が大規模演習中だ。米海軍は「航行の自由」作戦を進めているが、中国側は緊張が増すことを意に介さない。

 日米を含む各国にとり、南シナ海は経済上も軍事上も重要な海上交通路(シーレーン)だ。この海が「自由で平和な海」であり続けることは、日本国民の暮らしと安全保障に直結する。

 公示当日には北朝鮮が、新型中距離弾道ミサイル「ムスダン」の発射に成功した。米国だけでなく日本にとっても脅威となる。軍事力でウクライナからクリミアを奪ったロシアは、北方領土の軍事基地強化を進めている。

 これらの国々は、いずれも自国の利益のため国際法を無視してでも軍事力の行使をためらわない「実績」を積み重ねてきた。

 隣国である日本は、引っ越すことができない以上、国と国民を守る態勢を整えるしかない。必要なのは、近隣諸国に無謀な軍事行動を思いとどまらせる抑止力を構築しておくことである。

 冷戦期をはさみ、自衛隊と日米同盟に基づく米軍の存在が抑止力となって、日本の平和を守ってきた。憲法9条が日本を守ってきたというのは幻想にすぎない。

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