浪速風

大阪府警こそ「第三者の厳しい目」を

赤信号、みんなで渡れば怖くない-。大阪府警ではそんな悪弊がはびこっていたようだ。先週、点検結果が公表された捜査資料の放置は、全65警察署のうち61署に及び、計2270事件が時効になっていた。古くは昭和50(1980)年に遡(さかのぼ)る。なかには殺人事件も10件あった。

▶証拠品や書類は段ボール箱に入れられ、人目につかない機械室やダクト室などに置かれていた。開けるとやっかいなので「パンドラ(の箱)」と呼ばれていたという。保管していたのではなく隠したのではないか。「異動時期に引き継ぎを忘れた」とは苦しい言い訳で、「大阪は1人当たりの事件数が全国一」も理由にならない。

▶さらにあきれるのは「放置した時期や人物の特定が困難」だからと、誰も処分されなかったことだ。閉鎖的で身内に甘い体質に起因すると言わざるを得ない。舛添さんの問題では評判が悪かったが、これこそ「第三者の厳しい目」でチェックしなければ、府民の信頼は回復しない。