フジ隊員とウルトラマン50年

桜井浩子が語るウルトラマンシリーズ 「巨大化された過去を消したいのに…」

 「ウルトラマン」の第1話に登場したのは、「宇宙怪獣ベムラー」。「最初の怪獣なので感慨深い」とは言うものの、撮影現場においては、「私たちはベムラーを見てなくて」というのが実情だ。ドラマ(本編)部分と特撮部分は別だからだ。桜井はQで経験済みだったが、目の前にいもしない怪獣を、さもいるかのように演じるのは大変だった。Qで主役の万城目淳役を務め、東宝の「ゴジラ」などで経験が豊富だった佐原健二(84)にアドバイスを受けて、そうした演技の仕方を自分のものにしていった。

 ウルトラマンシリーズは50年を迎えたが、桜井自身は50年ずっとシリーズに関わっていたわけではない。レギュラーとして出演したのは、Qを除くと、ウルトラマンと、平成17~18年放送の「ウルトラマンマックス」のヨシナガ・ユカリ教授役だけ。その他では「ウルトラセブン」や「ウルトラマンレオ」などへのゲスト出演と、映画の「ウルトラマンゼアス」などに出演したにすぎない。

 「私自身は出ただけですからね、言ってしまえば」と桜井は笑う。それでも、「ウルトラマン」という作品の大きさからか、シリーズのヒロインといえば、桜井、そしてウルトラセブンで友里アンヌ役を演じたひし美ゆり子(69)の名が必ず上がる。それだけ桜井=フジ隊員の印象は強いのだ。加えて、長く円谷プロの芸能部に所属し、近年では同プロのコーディネーターを務めているだけに、なおさらその印象は強まるだろう。