フジ隊員とウルトラマン50年

桜井浩子が語るウルトラマンシリーズ 「巨大化された過去を消したいのに…」

 一方のウルトラマンはカラー作品。「カラーテレビ時代」の始まりを象徴するかのように、ウルトラマンは赤と銀の鮮やかなデザイン。科学特捜隊(科特隊)のユニフォームもまぶしいオレンジ色が選ばれた。視聴者だった子供がみな憧れた隊員服だが、桜井をはじめ、歴代シリーズの隊員役を務めた俳優は、異口同音に「夏は暑いし冬は寒い」と愚痴をこぼしていた。「ウルトラセブン」の「ウルトラ警備隊」の隊員服が、比較的落ち着いたグレー系だったのに対し、科特隊のオレンジは、ロケでも目立ち、ご飯を食べに行くにも苦労したというほどだ。

 そのフジ隊員役は、「科特隊の紅一点という役割で、訓練を受けたキャリアウーマンだというところがあった」といい、役作りは番組で特技監督を務めた故・高野宏一や特撮カメラマンの佐川和夫(76)とともに行ったという。

 「役作りというよりは形作り。高野さんや佐川さんたちと3日間ぐらい奮闘して。やれ、『髪の毛の色を染めてこい』とか、『オレンジ色の口紅がそれじゃ濃すぎる』とか、『ファンデーションの色ももっと違うのにしろ』とか」

 カラーテストも、桜井の顔の横に色を比べるためのカラーパターンを置いて、色を塗り直して比較した。「『私は女優じゃなくてマネキン人形か!』みたいなスタートだったんです」と苦笑して振り返るが、「おかげさまでその土台があったので、そのままセリフを言えばフジアキコになれた。その意味ではスタッフの人が良かったのかな」と感謝の言葉を口にする。

 「BSスカパー!」では8日深夜と9日正午から、シリーズのテレビ作品20作の第1話を一挙放送(25日以降に再放送あり)。「1話というのはスタッフ、キャストが満を持してやる意気込みみたいなものが『ガーン!』という感じであるので、(それを見てシリーズの)真ん中も最終回も見てみたいなと思っていただければ」と桜井は話す。