自民が単独過半数を制するために今回の参院選で必要な議席は57議席だが、選挙区で40議席、比例代表で19議席程度を獲得しそうな情勢で、さらに上積みを図る。選挙区で過去最多の7人を擁立した公明も改選9議席を上回る見通し。平成25年の前回参院選で獲得した11議席を超える12議席前後獲得の勢いだ。
改憲勢力のおおさか維新は、関西での底堅い支持を背景に最大で選挙区3議席を獲得し、比例代表でも5議席前後を得る見通し。日本のこころを大切にする党は1議席獲得を目指す。
一方、民進党は改選43議席を大幅に割り込み、30議席に達しない可能性がある。ただ、大惨敗に終わった前回参院選(17議席)と比べれば大きく積みますのも事実で、前回議席を失った埼玉、東京、京都などで議席を回復する可能性がある。
民進党全体の獲得議席とは別に注目を集めるのが岡田克也代表の地元・三重選挙区だ。岡田氏は民進候補が敗れれば次期代表選に出馬しない考えを表明している。民進候補は選挙戦序盤から優勢に立っているが、勝利を決定づけるには至っていない。