参院選

ラストサンデー 猛暑の中、支持呼びかけ 茨城

 10日の参院選投開票日に向け最後の日曜日となった3日、各候補者はうだるような暑さの中、街頭で支持を訴えた。バングラデシュの飲食店襲撃テロに関連し、テロを非難したり、安全保障政策の重要性を訴えたりする候補者の姿も見られた。

 無所属新人の石原順子氏(55)は、土浦市やつくば市などの県南地域を回った。つくば市桜のスーパー前で行った演説では、エネルギー政策について「原発は段階的に廃炉にすべきだ」と強調。「合理的なヨーロッパは再生可能な自然エネルギーに切り替えていっている。人間は自然と共存すべきだ」と主張した。このほか、「既得権益を破壊し、産業を活性化させる」と行財政改革の必要性を訴えた。

 幸福実現党新人の中村幸樹氏(52)は、桜川市や下妻市などで「消費税増税による衰退ではなく、5%への減税による繁栄の道を選ぶべきだ」と訴えた。「経済成長には、新しい産業への投資が重要だ」とも述べ、ロボット産業などへの投資や、リニア新幹線の全国展開などの政策を主張した。マイナンバー制度については「プライバシーが侵害され、最終的には国民の行動が国家に監視される」と批判した。

 自民党現職の岡田広氏(69)はつくば市内を遊説。同市吾妻のつくばクレオスクエア前では、集まった支持者らに「バングラデシュで事件が起きた。トルコの空港でも自爆テロがあった。日本も例外ではない。平和への備えが重要だ」と強調し、安全保障政策の重要性を訴えた。

 アベノミクスについては「地方にも景況感を広げていく。税収を増やして社会保障関係費などに使っていく」と主張。「今回の参院選のキーワードは『安定』。政治を安定させ、アベノミクスを継続させてほしい」とも述べた。

 民進党現職の郡司彰氏(66)は、常総市の関東鉄道常総線水海道駅前で演説を行い、その後、つくばみらい市やつくば市など県南地域を回った。つくば市吾妻の西武筑波店前で行った演説では、バングラデシュでのテロ事件について、「何があろうとテロは正当化できるものではない」と非難し、犠牲者に哀悼の意を表明した。

 安全保障政策については「安倍晋三首相は、この選挙で(与党などで)3分の2以上の議席を取れば憲法改正、9条改正を行うのは明らかだ。築いた平和が崩される」と批判した。

 共産党新人の小林恭子氏(65)は午後1時、JR取手駅東口で「安倍政権の下、皆さんの暮らしは豊かになりましたか」と問いかけ、アベノミクスについて「賃金が上がるどころか、暮らしていけないという声があふれている」と批判した。その上で、消費税再増税中止などの経済政策を掲げ、「格差と貧困の拡大を食い止める」と訴えた。また、「戦争法廃止、憲法守れの声を託してほしい」と支持を呼びかけた。

 おおさか維新の会新人の武藤優子氏(51)は、国営ひたち海浜公園や那珂湊おさかな市場など、県央地域の観光地を中心に回った。大洗町磯浜町の曲がり松商店街では「消費税増税は先送りされたが、それでは財政状態は変わらない」と指摘。国家財政の黒字化を目指すとして「政治家だけがおいしい思いをするシステムを変え、無駄な出費を切る。その実績があるのはおおさか維新の会だけ」と理解を求めた。

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