参院選・長野

終盤戦へ「内助の功」…候補者の妻たちも走る

有権者と握手する杉尾秀哉候補の妻、美保さん=7月2日、長野市内
有権者と握手する杉尾秀哉候補の妻、美保さん=7月2日、長野市内

 10日投開票の参院選は2日、公示後2度目の週末を迎え、残すところあと1週間と迫った。「激戦」が伝えられる長野選挙区(改選数1)でしのぎを削る3人の候補者の妻たちも陰となり日向となって、県内を汗だくで駆け回り、声をからす夫を支え続けている。夏の信州決戦の舞台裏で繰り広げられる「内助の功」の戦いを追った。

 民進党新人の杉尾秀哉氏(58)の妻、美保さん(57)は2日、長野市や千曲市の企業、団体など約20カ所に請われて足を運んだ。

 「杉尾秀哉は北沢(俊美元防衛相)さんの後継として日々努力して参ります。私も妻として夫を支えていきますので、どうぞよろしくお願いします」

 この日午後、北沢氏の妻、慶子(よしこ)さんと訪れた長野市内の企業ではそう頭を下げてあいさつし、従業員の1人1人と握手した。

 約1年前、夫に参院選への出馬をにおわされ、「とんでもない」と突き放した。だが杉尾氏の意は固たかった。その思いに折れ、今や最も身近な応援団だ。

 参院選を目前に控えた6月中旬、東京から長野市に移り、夫婦そろっての信州生活がスタートした。専業主婦だった美保さんにとっては人生初めて身を置く「選挙」の世界。事務所での事務手伝いから始まり、公示後は積極的に表に出て、夫の代役を務める。

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