ただ維新幹部らの反応は薄い。6月15日、国会内で会見した馬場伸幸幹事長は、「2万パーセントない」と即答。代表の松井一郎大阪府知事も「橋下さんはない」と明確に否定したうえで、「大阪への思い入れで府知事と市長やってましたけど、東京にそんなに思い入れがない」と解説してみせた。
「出ません」「嘘をついても良い」どっち?
橋下氏自身、同20日に更新した雑誌「PRESIDENT」のインターネットコラムで「はっきり言いますけど、僕は都知事選挙には出ませんので」と明記している。ただ、同じ記事で、新知事の任期が2020年の東京五輪の直前に切れることから、舛添氏辞任のタイミングを「最悪」と、痛烈に批判することも忘れなかった。
「政治家の出処進退は嘘をついても良い」が橋下氏の持論だけに、翻意を語る可能性もゼロではないかもしれない。少なくとも都知事選の構図が固まるまで、話題にのぼり続けそうだ。