明治は昨年4月に生乳の生産コスト上昇を理由に牛乳やヨーグルトなどを2~5%程度値上げしている。今回の実質値上げともとれる対応について、消費者からは「ちょっと不可解。値上げするなら理由をストレートにいってほしい」という指摘も上がる。
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さらに、3月末に昭和2年以来89年の全国販売を終えた「サイコロキャラメル」についても。リニューアル後の価格を改定。サイコロキャラメルの販売終了前の想定小売価格は1箱2粒入りで5箱セットで132円だったが、明治子会社の道南食品が製造し、6月14日に発売した「北海道サイコロキャラメル」は1箱2粒入り5箱セットの参考価格は173円。北海道産の原材料を多くを使用するなどのこだわりを強調するが、全国販売の菓子が3カ月で北海道土産に衣替えした結果、約3割の価格アップとなった印象はぬぐえない。
明治の親会社の明治ホールディングス(HD)の平成28年3月期決算は売上高が前期比5.4%増の1兆2237億円。本業のもうけを示す営業利益は50.9%増の777億円と過去最高を更新するなど好調だ。