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食品メーカー大手の明治が実質値上げに動き出している。牛乳の主力ブランド「おいしい牛乳」では、地域限定で価格据え置きながら容量が1割減となる新容器での発売を新商品として発表したほか、今年3月末で89年にわたる全国販売を終了した「サイコロキャラメル」は、容量は変えずに新たに北海道限定の土産物にリニューアルし、価格を上げた。円安が進んだことによる原材料価格の高騰などを理由にした食品メーカーの相次ぐ値上げで、消費者の節約志向も高まる中、新たな形の実質値上げが受け入れられるかが注目される。
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「開けやすさや注ぎやすさ、持ちやすさが向上し、利便性アップ!」、「開封するまで空気と触れにくい満量充填と遮光性に優れたパッケージで新鮮な牛乳のおいしさが長持ち」、「人口動態や飲用実態の変化に合わせて最後までムダなくおいしく飲むことができる容量」-。9月20日から九州地区(沖縄県除く)で発売される「おいしい牛乳」の900ミリリットル入り新容器の利点を同社はこう強調する。