ティッセンクルップは現在、ドイツのロットヴァイルに高さ246mのテストタワーを建設し、このクレイジーともいえるエレヴェーターを実際に稼働させようとしている(タワーは8月12日に246mに到達する予定。リンク先では、建設現場の様子を15分おきのライヴ映像で見ることができる)。
2014年にそのコンセプトが初めて発表されたMULTIは、磁気浮上を利用して、1本につながったループ状のシャフト内で複数のキャビンを同時に運行させる。
磁気浮上は(リニアモーターカーなど)一部の鉄道で使われているものと同じく、エレヴェーターのシャフトに取りつけられた磁気コイルが磁石に反発することで、乗客を乗せたキャビンを浮かせて目的地まで高速で移動させる。この技術を用いれば、地面と水平なシャフトをつくることで、キャビンを横方向に移動させることも可能になる。