スポーツ異聞

イチローを発掘したオリックスの名スカウト、三輪田勝利 「誠意の塊」ゆえの哀しき人生とは…

 さきの『ひとを見抜く』に登場する近鉄の伝説のスカウト、河西俊雄はグラウンドに行くと、まず選手のユニホームの着こなしをチェックしたという。「スタイルが悪ければ、どんなに動きがよくてもプロでは通用しない。見た瞬間に相手に圧倒される、という場面が野球にはある。そんなえも言われぬ雰囲気を醸し出す強さは、スタイルから生まれる」ととらえたのが河西の信条だった。

 スカウトとは「目利き」のような職業である。どの球団からもマークされるドラフト1位候補を挙げるのではなく、下位候補の中から優れた原石を見つけることにスカウトとしての眼力の差が出る。25年前、名スカウト・三輪田もイチローに他の高校生にはない強烈な「流儀」を見ていたに違いない。

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