経済インサイド

世の中を騒がせた「小が大を飲む」買収 日本板硝子の英ピルキントン買収は成功したのか?

 同社は、2年前から競合他社が容易に作れず、需要拡大が見込める高機能商品を「VAガラス」と呼び、販売に力を入れてきた。VAは「Value-added(付加価値のある)」を意味する。

 オプティホワイト以外では、断熱性に優れた住宅用の真空ガラス「スペーシア」や、表面に透明な導電膜を付けたデジタルサイネージ向けガラス「NSG TEC」がそれに当たる。売上高に占めるVAの割合は、2年前は3分の1だったが、足元では4割弱まで高まっている。

 VAは、シェア重視から収益重視への路線転換を端的に示すキーワードでもある。

 もともとピルキントン買収には、シェアを拡大し、日本とアジアにほぼ限られていた事業領域を海外に広げる狙いがあった。実際、買収で売上高は約2700億円から8000億円以上に増加。多くの海外拠点も手にし、世界首位の旭硝子と台頭に戦えるだけの規模を身につけた。

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