参院選 夏の陣 候補者走る

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 ■無所属新人・石原順子氏 受け継がれる旧みんなの理念

 「皆さまにおわびを申し上げなくてはいけません。たくさんの皆さまのご支持、ご期待を裏切ってしまい失礼いたしました」

 無所属新人の石原順子氏(55)はつくば市で行った街頭演説の冒頭、そう語り、深く頭を下げた。

 旧みんなの党から出馬した平成25年の前回参院選で落選するも、約15万票を獲得し、自民党、旧民主党の候補に次ぐ3番手につけた。だが、平成26年11月に旧みんなは解党。それに対する「おわび」だ。

 「私は悔しい。しかしあの時のみんなの党が掲げた政策は間違っていなかったと信じています。私がみんなの党の生き残り」と今も思い入れは強い。

 だが、いくら旧みんなに愛着を抱いていても、その政党が存在しない以上、3年前の得票数すべては当てにできず、資金面でも厳しい戦いを強いられている。

 加えて、旧みんなの元代表、渡辺喜美氏がおおさか維新の会から比例代表で出馬したことは、有権者に「分かりにくさ」を感じさせている。

 それでも「みんな」に言及しながら選挙を戦う石原氏。自らフランスで一からワイナリーを立ち上げた経験を踏まえ、「挑戦する人の障害になっている既得権益を私が壊していく」と力を込める。この言葉に旧みんなの理念が込められているのは間違いない。

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 ■幸福新人・中村幸樹氏 得票伸ばし比例候補者に貢献

 強い日差しが降り注ぐ午後1時過ぎ、「大洗リゾートアウトレット」(大洗町港中央)前に1台の街宣車が止まった。元陸上自衛官で、今でも腕立て伏せが日課という幸福実現党新人の中村幸樹氏(52)は演説に臨む直前、入念なストレッチを行っていた。

 軽やかな身のこなしで街宣車の上に立つと、身ぶり手ぶりを交えながら、消費税減税などの政策を訴え、「幸福実現党への投票が、日本繁栄への意思表示になります」と声を張り上げた。

 取材に対し「われわれは(結党時の)平成21年から、アベノミクスの柱になっている金融緩和政策などを主張してきた」と語るあたり、政策を先取りしていたとの自負心がうかがえる。

 参院選への挑戦は今回で3度目。陣営幹部は「われわれの政策に共感してくれる人は増えている。自民党でも民進党でもない、新しい選択肢として、幸福実現党を選ぶという声を多く聞く。今までにない手応えを感じる」と語る。

 とはいえ、自民や民進の壁は厚いはず。それでもめげることはない。

 「政権を取るつもりでやっています。私が選挙区での得票を伸ばすことで、比例代表で出馬している候補者に貢献したい」

 そう言い残して、次の遊説先に向かった。

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