〝新生〟シャープ堺移転、社員ら初出勤…旧本社では別れや励まし 50代社員「早く勤務先を決めてほしい」

〝新生〟シャープ堺移転、社員ら初出勤…旧本社では別れや励まし 50代社員「早く勤務先を決めてほしい」
〝新生〟シャープ堺移転、社員ら初出勤…旧本社では別れや励まし 50代社員「早く勤務先を決めてほしい」
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 シャープが1日に本社を移転した堺市の事務所棟には、初出勤する社員らの姿が見られた。一方、大正時代から本社を置いてきた大阪市阿倍野区の地元では、再出発する社員らとの別れを惜しんだり、励ましたりする声が聞かれた。

 業績悪化により売却した大阪市の旧本社ビルと、隣接する田辺ビルには約1800人の社員が在籍していた。堺市の新本社には8月中旬までに経営企画部門など約400人が移転する予定で、すでに週明けの先月27日から新本社で業務を始めた人も多い。ただ、大半の部署は移転先が決まっておらず、順次、大阪府や奈良県の工場、大阪市内の貸しビルなどへ移転を進める。

 交通アクセスの良い大阪市の旧本社と比べ、堺市の新本社は最寄り駅から路線バスで約15分かかる大阪湾岸エリア。1日朝に正門前でバスを降りて出勤する社員らは、報道陣のカメラの前を緊張したような面持ちで通り過ぎていった。

 一方、大阪市の旧本社に出勤した兵庫県尼崎市の50代の男性社員は「春先には7月1日に移転すると言われたが、早く勤務先を決めてほしい。移転先が遠ければ、子供の弁当を作れないと心配する女性社員もいる」とこぼした。20代の男性社員は「役員室のある2階はもぬけの空。自分は気持ちを新たにするだけです」と話していた。

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