大阪の中のアジア

孫文、トウ小平も流れくむ「客家」文化継承を 日本関西崇正会会長、陳荊芳さん

【大阪の中のアジア】孫文、トウ小平も流れくむ「客家」文化継承を 日本関西崇正会会長、陳荊芳さん
【大阪の中のアジア】孫文、トウ小平も流れくむ「客家」文化継承を 日本関西崇正会会長、陳荊芳さん
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 「タイガーホー」(大家好=皆さんこんにちは)

 飛び交うあいさつは北京語ではなく、特徴のある客家(ハッカ)語だ。

 今年4月、大阪市内のレストランで関西の客家団体「日本関西崇正会」(大阪市北区、約千人)の第49回年度総会が開かれた。

 「当会では文化の継承を念頭に、会議などは客家語を中心言語としています」

 日本関西崇正会とともに全日本崇正会聯合総会の会長も兼務する陳荊芳(ちん・けいほう)さん(78)はこう胸を張る。

 「客家」とは中国・福建省の円形土楼などで知られる漢民族の一派。戦乱で中央から現在の福建、広東、江西省などの南方に追われた古代中国の王族らの子孫ともいわれ、先住民から「よそ者」(客)とされたことに由来する名称だ。

 このため団結心が強く教育熱心で、官僚や軍人などを輩出する一方、海外に新天地を求めた華僑にもこの一派が多いとされる。

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 陳会長のそばには「中国革命の父」として知られる孫文の肖像画が飾られている。客家を代表する人物だ。他にもかつての中国最高指導者、トウ小平氏やシンガポールの初代首相リー・クアンユー氏などのリーダーらを輩出。台湾の李登輝元総統(93)や、5月に就任した初の女性総統、蔡英文氏(59)も客家の流れをくんでいる。

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