豪総選挙

「中国人爆買い」の住宅高騰が争点に 「そのうち中国人がシドニーを全部買ってしまう」

 中華系の豪州人は「高騰は中央銀行の金融緩和が原因」(下院議員候補者)などと反論する。だが、一般的には中華系と中国本土からの投資を区別せず、「中国人が原因」という認識が主流だ。自身も移民だというタクシー運転手(56)は、「そのうち中国人がシドニーを全部買ってしまうよ」と話した。

 不動産サービス大手CBREで、シドニーを含むニューサウスウェールズ州の投資部門を担当する中華系の責任者は取材に対し、最近の取引相手の約半分が中国本土だと明かし、「シドニーの価格は現地人からすると高いかもしれないが、中国の投資家から見れば香港や広東より安い」と指摘。「職業的な観点から言えば当然、自由党の政策を支持する」と話した。

 6月発表の世論調査結果では、「豪州における中国人の投資」に59%が否定的な評価をしており、自由党と連立を組む国民党は伝統的に鉱山や農地などの産業への海外直接投資を嫌う。住宅価格高騰が総選挙にどう影響するかは不透明だ。