豪総選挙

「中国人爆買い」の住宅高騰が争点に 「そのうち中国人がシドニーを全部買ってしまう」

【豪総選挙】「中国人爆買い」の住宅高騰が争点に 「そのうち中国人がシドニーを全部買ってしまう」
【豪総選挙】「中国人爆買い」の住宅高騰が争点に 「そのうち中国人がシドニーを全部買ってしまう」
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 【シドニー=田中靖人】オーストラリアで7月2日、上下両院の総選挙の投開票が行われる。争点の一つが、中国人の投資が原因とされる住宅価格の高騰だ。親中色が強い与党・保守連合(自由党、国民党)のターンブル政権に対し、野党・労働党は不動産投資への税制優遇策の一部撤廃を主張。ターンブル首相率いる自由党は投資を萎縮させると反発している。一般市民の不満が総選挙にどう影響するか注目される。

 「熱売中 あなたのために温かな故郷を作る」

 最大都市シドニーの国際空港近くの幹線道路に、中国本土で使う簡体字で書かれた広告が並ぶ。広告主は中華系の社長の頭文字を取った開発会社だ。2010年設立の同社は高級マンション9棟を完成させ、1100戸を建築中、2000戸を計画中という。

 豪州住宅建築業協会によると、05年からの10年間で住宅用の土地価格は約2倍に上昇。シドニー市の不動産会社によると、同市周辺の住宅価格の中間値は、15年に100万豪ドル(約7600万円)を超えた。

 新築物件の購入者の7割前後が中国人で、基本的に外国人が購入できない中古物件でも、マンションの6、7割が中華系の名前だという。中国本土からの購入の専門仲介業者も多い。大半が投資目的で、価格高騰で一般人が買えないとして社会問題化している。