「業務スーパー」インサイダー取引疑惑どこ吹く風、異端すぎる経営で絶好調

　急成長を続ける業務スーパーの業界での存在感も着実に高まっている。関西の中堅スーパー幹部は出店戦略を考える上で「周辺競合店として業務スーパーは大きく意識せざるをえない」と話す。今や競合他社にとっても、強力なライバルになりつつある。他社は価格勝負は難しいため、スーパーも原点である生鮮品の品ぞろえや総菜などの付加価値路線で迎え撃つ考えだ。

　世界経済の不透明感や、円高基調を受けて消費マインド低迷、デフレ回帰の気配も漂っているだけに、格安戦略をとる業務スーパーにとっては追い風にもなりうる。不祥事を物ともしない成長モデルは、さらに業界内外から注目を集めることになりそうだ。