また、業務スーパーの名物が、店内のあちらこちらに山積にされる「激安巨大商品」だ。漬物などが、大容量の1キログラムパックが積み上がっている。
値段も驚くほど安い。例えば、焼きそば麺は通常のNB商品が150グラム70円前後なのに対し、業務スーパーPBはは1キログラム148円。ウインナーはNB商品が260グラム217円なのに対し、業務スーパーPBは1キログラム460円。同じ価格なら2倍以上のボリュームがある。
牛乳ラインで羊羹?
PB「激安巨大商品」は、その生産工程でも従来の常識から外れた手法を繰り出している。
冷蔵棚に牛乳やヨーグルトと一緒に並べられている1リットル牛乳パックのラベルをよく見ると「水ようかん」とある。中には1キログラムの固形水ようかんが入っている。通常の水ようかんNB商品が130グラム150円程度円なのに対し、PB1キログラム195円。自社の牛乳製造ラインを流用して水ようかんを作るため、安く大きな商品ができる。1リットル牛乳パックを使ったPBはほかにも杏仁豆腐、カスタードプリン、レアチーズなどと、バラエティーに富む。
また、「業務スーパー」では同じ要領で、豆腐と同じ生産ラインを使って、チーズケーキを作っている。自社生産ラインを持つスーパーならではの発想と工夫で、オリジナル商品を作り、結果的に利益も確保している。