就職相談、人生の先輩が一役 「奈良若者サポートステーション」好評

 ■飲食店経営者から地域のおばちゃんまで 

 働きたい若者を支援する「奈良若者サポートステーション(働きたい!ワカモノ人生相談所)」が今春、奈良市の県中小企業会館2階にオープンした。ハローワークのように就職先の斡旋(あっせん)は行わないが、経験豊かな「人生相談員」が相談に応じる-というユニークな手法で相談者の就職が次々に実現しており、評判は上々という。

 県が昨年11月~今年3月に期間限定で開設したのを厚労省の委託事業としてリニューアルオープン。大阪市のNPO法人「スマイルスタイル」が運営している。

 利用対象は、学生を除く15~39歳の無職の若者。まずはキャリアカウンセラーなどによるヒアリングを行い、サポートプランを考案。飲食店経営者や僧侶、「地域のおばちゃん」など、豊かな経験をもつ地元の人々が「人生相談員」として協力、サポートするのも特徴の一つで、就労支援機関、地域団体などと連携しながら、職業体験やセミナー参加など、さまざまなアプローチで、働きたい若者を支援する。

 相談員の馬渕梓さん(29)は「就職に悩んでいる人の受け皿のような存在でありたい。就職にあたって視野を広げるため活用してほしい」と話す。相談者が登録後、半年~1年をめどに進路を定めてもらうのが目標といい、昨年度は登録者50人のうち13人が就職。現在登録しているのは、4月のリニューアル後に登録した25人を含む計50人で、今年度もすでに10人の就職が決まったという。

 相談所で企画、開催するイベントで「対人スキル」を養ったり、職場体験先で就職が決まるケースも。就職後も希望に応じて継続的な支援を受けられる。

 相談所を利用している生駒市の坂本千春さん(22)は、4月から大阪府内の商社で営業事務として働いていたが、6月に退社。退社の意志を決めた5月中旬ごろから週1回程度、「転職活動の一環として」利用しているという。「相談員に自分の思っていることを話すことで、仕事をしたいという意欲が高まった。『地元密着型』の働き方をしたいという自分の気持ちを改めて確認できたので、奈良で働きたいと強く思っている」と話した。

 相談時間は平日午前9時~午後6時。要予約。問い合わせは同相談所(電)0742・22・5121。

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