彼ら、彼女らもまた、公党が恥ずかしくて言えないようなことを言ってくれる代弁者である。香山も落合も、今さら過激な発言をして注目を集めても、何の得もない。むしろ、心ある人々から顔をしかめられるだけである。なにやらおかしな雰囲気を作り上げて国民を不安に陥れることで、得をするのは、選挙を控えた人々だけである。
× × ×
SEALDsの主張や活動が、半ば共産党と一体化していることは明白だ。
SEALDsも参加した安保関連法反対のデモでは、先導する車両が共産党関係者が使用している赤色の模様をあしらった車両とナンバーが同一だった。もちろん「共産党」との表記はされていない。共産党系の労組「全労連」の車両を使っていたこともあった。
ホームページに掲載されたSEALDsの具体的な主張を見ると、共産党と瓜二つであることがはっきりする。集団的自衛権の行使容認を「強行」と表現し、《現政権は、立憲主義に基づく日本国憲法のあり方を根本的に否定する政治を行っています》と断言。自民党憲法改正草案についても《個人の自由や権利よりも公の秩序や義務を強く打ち出すもの》と批判し、立憲主義に反すると指摘している。
「現実的なヴィジョンを打ち出さなければなりません」という割には、なぜ立憲主義に反するかという点の記述は乏しい。「個人の自由や権利を尊重する政治」の実現を求めているが、安倍政権が個人の自由や権利を尊重していないとも思えない。