日本共産党研究

「俺たちの声を聞け!」「政治家の背中押したの俺たちっすよ」 SEALDsと共産党は独善性も瓜二つだった…

 「SEALDs KANSAI」の寺田ともかも「私たちの行動が野党共闘へと動かした」と胸を張った上で、「国とはすなわち私たちのことだ。国という守るべきものがあって私たちが支えているのではない。私たち一人ひとり尊重されるべき個人の集まりが互いに支え合って生きているのが国だ」「すべての命には、命そのものに絶対的な価値があるという揺るぎない確信に基づいて、この国を築いていきたい」となにやら哲学風なことを延々と発言。最後に「時の権力者に私の生きる意味や目的を決められたくない。命の価値を理解できないむなしい価値観の人々に、これから生まれ来る子供たちの大切な命や未来を預けるわけにはいかない」と訴えた。

 結局、この日の集会は、安倍政権が何やらとんでもない悪さをしており、このままでは明日にでも戦争が始まるのではないか、という嫌なムードを周囲に伝播させるには十分なイベントだったかもしれない。

 いくら野党といえども、公党が、これほどめちゃくちゃなデマゴーグを不特定多数の有権者の前で述べるわけにはいかないだろう。だからこそ「彼ら」が叫んでくれる無責任な誹謗と中傷が必要であり、多少の行儀の悪さには目をつぶってでも、利用価値は十分過ぎるほど高いのだ。

 そのSEALDsの後ろ盾のような存在となっている上智大国際教養学部教授、中野晃一も、野党幹部が途中で会場を去った後、下品な言葉で若者たちのプライドをくすぐった。

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