からだのレシピ

糖質を緩やかに制限する食事法(2)

【からだのレシピ】糖質を緩やかに制限する食事法(2)
【からだのレシピ】糖質を緩やかに制限する食事法(2)
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 ■満腹になるまで食べていい タンパク質や脂質は制限せず

 近年注目されているロカボ(緩やかな糖質制限食)について、食・楽・健康協会の山田悟理事長(北里研究所病院糖尿病センター長)に聞く。

 --糖質制限とカロリー制限は医学的にどのような立場にあるのか

 「1910年代の糖尿病の薬がなかった頃は、糖質制限食や極端なカロリー制限食が治療法として行われていたが、インスリンホルモンが発見されたことにより糖質制限食は衰退した。しかし、2008年に医学雑誌『The New England Journal of Medicine』に、低糖質食と低カロリー食を比較した試験で、低糖質食が脂質代謝改善と体重減量、血糖改善に有効という結果が発表され、再認識され始めた。2013年には米国糖尿病学会も低糖質食を含むさまざまな治療が糖尿病食として可能とし、タンパク質についても、以前は制限することが腎機能にいいとしてきたが、制限しても意味がないと改めている。また脂質は、1973年には雑誌『JAMA』で油を控えたほうが動脈硬化症の減少につながると発表されたが、2015年には米国食事ガイドライン表示で脂質摂取の上限についての勧告もなくした。現在、栄養学の常識とされてきたことが大きく変わってきている」

 --提唱しているロカボの特徴は

 「緩やかな糖質制限をしてタンパク質や脂質は制限せず満腹になるまで食べていいというものだ。人間には満腹中枢があり、刺激すると血糖や体重のコントロールなどに重要な役割を果たすPYYやGLP-1などのホルモンが分泌され満腹を感じるようになるのでロカボであれば食べ過ぎにはならない」

 ロカボの継続には家庭の食事以外でも実践が必要なため、同協会ではロカボマークを考案し認定した商品に表示することを始めた。次回はロカボの実践方法について紹介する。(宇山公子)

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