北朝鮮拉致

北工作員の関連事件が頻発した秋田県北部の海岸線を調査会が現場検証した 「ここならどこからでも入れる…」

海岸近くに松林、無人島… 工作員にとっては絶好のポイント

 秋田で北朝鮮工作員がかかわった事件には、2つの特徴がある。一つは男鹿半島以北に現場が集中していること、もう一つは事件のほとんどで、秋田県内で工作員が工作活動を行ったことが確認できないということだ。

 6月10日の現場検証で、調査会は船から、男鹿半島の海岸、能代市から青森との県境にある八峰町の海岸を調べた。船から確認すると、海岸付近に松林があり、近隣住民に見られることなく密入国したり、密出国したりすることが容易であることが確認された。また、八峰町には無人島である雄島が海岸近くにあり、密入国を図る工作員が工作子船で近づき、中継点として使うのに絶好の場所もあった。

 だが、地形がそれほど変わらない秋田県南部ではなく、北部に北朝鮮工作員が関係する事案が集中する決定的な理由は見つからなかった。調査会の荒木和博代表は「理由なんかについては、もう少し調べてみる必要があると思う」とする一方で、海岸を見た感想について「これだったらどこからでも入ることができる。水際で守ることはまずできないだろうと感じた」と語った。

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