トルコ、ロシアと関係修復 対シリア外交行き詰まり打破へ イスラエルとも関係正常化

トルコ、ロシアと関係修復 対シリア外交行き詰まり打破へ イスラエルとも関係正常化
トルコ、ロシアと関係修復 対シリア外交行き詰まり打破へ イスラエルとも関係正常化
その他の写真を見る (1/2枚)

 【カイロ=大内清】トルコのエルドアン政権が、悪化していたロシアやイスラエルとの関係修復に乗り出している。特に、対立するシリアのアサド政権を支えるロシアをめぐっては、緊張緩和によって対シリア外交の行き詰まりを打破したいとの思惑がありそうだ。

 露大統領府は27日、昨年11月にトルコ・シリア国境地帯で起きた露軍機撃墜事件で、トルコのエルドアン大統領から死亡したパイロットの遺族に謝罪する書簡を受けとったと明かした。エルドアン氏は同日、「対露関係の早期正常化を信じている」と期待を示した。

 同事件でエルドアン氏は、謝罪するべきはトルコ領空を侵犯した露側だと主張してきた。にもかかわらず、トルコが露側に譲歩してでも事態収拾を優先した背景には、シリア情勢をめぐる手詰まりがある。

 トルコはシリア内戦当初から、アサド政権打倒を目指す反体制派を支援してきた。しかしアサド政権は昨年以降、政権支援を目的とするロシアの軍事介入を受けて勢力を挽回した。

 またシリア北部では、トルコと敵対する少数民族クルド人系勢力が、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の掃討を目指す米国やロシアの支援を受け勢力圏を拡大。クルド勢力がシリアで実質的な自治を獲得し、周辺国でも活動を活発化させることへのトルコの懸念は強い。