酒井充の野党ウオッチ

民進党がどんどん共産党に蝕まれている…岡田代表、ホントにこれでいいんですか?

 玉木氏は推薦を決めていた県議の出馬取り下げが明らかになった5月20日、ツイッターで「香川県の有権者の皆様に選択肢を提示できず心からお詫び申し上げます。なお『一本化』と報じられていますが、共産党候補を推薦するようなことはありません」と釈明した。共産党が野党協力のために候補取り下げを決めた2月ごろに民進党系の自前候補を用意していれば、このような事態には至らなかったはずだ。今となっては、ただの言い訳にしか聞こえない。

 一方、野党統一候補となった他の1人区の民進党候補は今後、共産党の熱烈な支援を受けることになる。従って、民進党は共産党と敵対することができなくなった。

 民進党の妥協や譲歩は選挙の協力だけではない。岡田氏は5月18日の党首討論で、憲法改正案を示すよう求めた安倍晋三首相に対し「憲法9条は当面変える必要はない。だから案はない」と言い切った。共産党と全く同じ主張だった。

 憲法改正の議論さえ封じるとは国会議員としてあるまじき態度だが、民進党内には憲法改正論者もいる。例えば、前原誠司元外相は自衛隊の存在を明記する9条改正に賛成の立場をとる。もっとも、その前原氏も4月の衆院北海道5区補選で、かつて「シロアリ」と批判した共産党の小池晃書記局長らとともに街頭演説を行った。共産党は着実に民進党に浸透している。

 保守系の長島昭久衆院議員は5月16日のフェイスブックに「じわじわと民共の選挙協力の話がなし崩し的に深まり、いよいよ出処進退の正念場を迎える」と記した。正念場がいつなのか不明だが、ますます民共の選挙協力が進んでいる中でも、長島氏が出処進退をはっきりさせる気配はない。