酒井充の野党ウオッチ

民進党がどんどん共産党に蝕まれている…岡田代表、ホントにこれでいいんですか?

 「選挙に勝つことだけが目的だ」といった「野合」批判もなんのその。民進、共産両党に社民、生活両党を加えた野党4党は参院選で、全国に32ある1人区すべてで候補者を一本化した。ちなみに志位氏は候補者の一本化を「野党統一候補」と表現しているが、民進党は「選挙協力」という言葉さえ忌避している。選挙協力でなければ何なのか。これもまた、有権者には分かりづらい詭弁でしかない。

 32の1人区の野党統一候補の内訳は、民進党15人、共産党1人、無所属16人となっている。共産党唯一の候補が統一候補として出馬するのが香川選挙区だ。

 自民党の大平正芳元首相を輩出した香川県は保守系が強いイメージがあるが、民進党の衆院議員も2人いる。香川1区を地盤とする小川淳也氏(比例四国)と、2区選出の玉木雄一郎氏だ。自民党の同県選出衆院議員は3人なので、決して引けをとっていない。

 民進党は4月に党所属県議の擁立を決めて発表し、党本部も推薦を決定した。だが、民進党や無所属の統一候補が他の1人区で次々と決まり、候補を取り下げていた共産党が香川に白羽の矢を立てた。最低でも1つは共産党公認の統一候補の選挙区がほしかったからだ。

 香川県では過去に共産党の国会議員が1人も当選したことがない。共産党の強い地盤がある京都府などならともかく、「共産党不毛の地」と言っていい香川で共産党の統一候補が誕生するのは、不自然でもある。要は、共産党との選挙協力を進めたい民進党執行部の犠牲になったのだ。