国会議員に読ませたい敗戦秘話

追い詰められたひめゆり学徒隊に女教師が差し出した紙片には…「死ヌノガ能ジャナイ」

 今年で結婚68年。2人は子供4人と孫・ひ孫16人に恵まれ、穏やかな生活を送る。だが、死んでいった戦友や同級生らを忘れたことはなく、仲本は県外から慰霊や遺骨収集に来た人々の案内役を今も続ける。

 戦後は「軍隊はすべて悪い」という風潮が広がったが、仲本はこう語る。

 「確かに戦争で散々な目にあったけど戦中も戦後も多くの人に助けられたからね。若い者は国を守らなければならなかった。誰だって楽で幸せな人生を望むさ。でも靖国神社に祀られている人は、誰かが国を守らなければならないときの、その誰かだった。あの時そうしていなかったら国は残っていたかね?」

 横でとみがうなずいた。

 「当時はみんな『お国のために』と信じていた。だからこそ、ひめゆり学徒隊で亡くなった友達の姿や気持ちを忘れてはならないと思います」

(文中敬称略)

※この記事は「国会議員に読ませたい敗戦秘話」(産経新聞出版)から抜粋しました。ネットでの購入はこちらへ。

会員限定記事会員サービス詳細